むち打ち 神経症状 後遺障害異議申立 12級13号認定(愛知県)

(プライバシーに配慮して、簡略化しています)

経緯

自分の不注意で相手方車両と衝突、腰部を強打して、腰部椎間板ヘルニアとなり、相手方に過失がないものと判断して、自分の保険で自分が加入している保険会社から申請して、14級9号認定。しかし、納得できず、当事務所に相談、医学的にも12級の証明は可能と判断して異議申立てを受任する。

問題点

①相手方にも過失がある重過失事案として、自賠責保険による被害者請求ができるのかが問題。

②むち打ちの神経症状として12級13号が認定されるための要件事実の有無とその証明の問題。

対処方法

①については事故状況を精査して、相手方の過失の有無・程度を主張、その事実を証明するための資料を提出して20%減額の重過失事案として被害者請求による申請が可能となる。

②被害者請求による申請となり、事実を一つ一つ精査して、むち打ち12級の要件事実を証明するための医学的資料を新たに収集して提出。その他、事実関係資料と、前回回答の反論を整理して異議申立書を作成して対処。

結果

むち打ち腰部神経症状「局部に頑固な神経症状を残すもの」として12級13号認定

行政書士のコメント

まず、自分が悪いと思っても自らに100%の過失がない限り、重過失事案等で、被害者請求による自賠責保険の申請の可能性はあります。そして、被害者請求による申請では、行政書士等による専門家が受任して証明するための資料が提出することができるようになり、難しい証明も可能となります。

本件では、被害者請求による申請の結果、実務的には証明困難といえる、むち打ち12級13号の認定も可能となりました。

認定の結果を報告した時は本人も諦めていた認定に喜び、その上重過失の事案で自賠責保険の保険金は減額されましたが、人身傷害補償特約に加入していたため自賠責保険の保険金と合わせて納得できる補償を結果として受ける事ができました。

これは「知らないと損をする」保険制度の代表的な例といえます。決して諦めず、専門家に相談することが大切です。

事故後、仕事を解雇され、苦労しましたが、今では腰痛等に苦しみながらですが、再就職をして新たな気持ちで頑張っている旨の連絡があり、嬉しく思いました。

なお、むち打ち12級の認定要件は、非常に厳しく現在認定されるケースは経験上ほとんどなく、例えば画像上椎間板ヘルニアが認められたとしてもそれだけで認定されず、事実と乖離した認定結果となるのが現実です。10人のむち打ちの事案でも10通りの証明の方法があり、安易に解像度の高いMRIで検査して医学書にあるような数多くの神経学的検査をすればむち打ち12級が認定されるということはない事、十分に理解して頂きたいと感じています。

最後に、正直に、むち打ち12級が認定されることは実務上少なく、当事務所に依頼すれば、上記のようにむち打ち12級が認定されると宣伝する気持ちはありません。実務家としてできることを一つ一つ丁寧にするだけで、その結果、認定される場合も認定されない場合もあるとお考えください。

 

 

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