高次脳機能障害 9級認定(東京都)

(プライバシーに配慮して、簡略化しています)

経緯

外国人の方で、帰宅途中に自転車にて車と衝突して意識を失い救急搬送され、硬膜下血腫等の外傷より入院。その後、脳以外の他の部位の症状について当事務所に相談。その相談時点では、本人は高次脳機能障害では等級は認定されないと考えていましたが、資料を精査して高次脳機能障害の認定も可能と判断。専門医を紹介して検査・治療を開始して経過観察、その後高次脳機能障害について症状固定。

問題点

①意識障害の証明の問題②生活状況のまとめ③治療の内容、治療状況、症状の推移等のまとめ

対処方法

①については、自賠責様式の「頭部外傷後の意識障害についての所見」だけの資料では高次脳機能障害の意識障害の認定要件としては不十分と考えて、他の資料を収集して意識障害所見の客観性を証明②生活状況をまとめる家族も外国人のため苦労しましたが、自賠責の高次脳機能障害の日常生活状況報告書だけでは不足していると判断して他の資料を作成して添付③医師等に生活状況や症状を経過的に正確に伝えてまとめて頂いた。

結果

高次脳機能障害として9級認定。

行政書士のコメント

確かに、一般的には症状は一見すれば健常者と変わらない感じもしますが、ご主人の話などを伺ったり、実際にお会いして症状を観察すると軽度ではありますが、高次脳機能障害の症状が事故後3年ほど経過していても残っているのが確認できました。自賠責で高次脳機能障害として9級が認定され、妥当な認定結果だったと思います。高次脳機能障害は周りから分かりづらく、ましてや本人の自覚症状はない障害です。交通事故で頭部を強打した場合などには、自分で判断しないで必ず専門家に相談してください。

 

被害者は外国人の方で日本に留学して日本語を習得、大学を卒業して貿易会社に就職して、これからという時に、交通事故で怪我をして障害が残りましたが、現在は社会復帰をして家族と一緒に頑張っています。相談を受けてから長期間の業務になりましたが、正当な補償がなされ、障害を乗り越えて日本で成功することを願っています。

 

それにしても、高次脳機能障害も十人十色で全く同じ事案などありません。経験が大切、どの事案を受任してもそのように感じます。

 

Follow me!